神経内科 渡辺クリニック

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大人も悩む起立性調節障害

 起立性調節障害(OD)が注目されています。
主に小児期に発症する起立時の血圧、心拍異常です。通常では、起立により血圧は変動せず、心拍は若干の増加を示します。起立性調節障害では、起立により血圧が低下、あるいは心拍が大きく増加します。

 血圧が低下すれば、脳へ行く血流が低下する場合があり、脳貧血を起こします。心拍が異常に増加すれば、動悸による胸苦を感じます。いずれの場合も心臓を消耗させているわけで、患者は、
1)疲れやすい 
2)ふらつき(立ちくらみ) 
3)朝起きられない 
4)頭痛
 
などを訴えます。小児の“不登校”“怠け”の中に起立性調節障害が紛れていたら、その子供が可哀相です。

 小児の病気と述べましたが、渡辺クリニックで、起立時の血圧・心拍の変動を調べてみますと、大人にもかなりの割合いで起立性調節障害が見つかります。働き盛りに起立性調節障害がありますと、普通の業務をこなすのに、他の人の数倍の労力が必要になります。社会から脱落する場合も想定されます。また高齢に達して、もし起立性調節障害が存在したら、脳卒中や心不全などの原因にもなりかねません。

 起立性調節障害の原因は自律神経失調と考えられています。渡辺クリニックでは自律神経の機能を数量的に解析していますが、一般的に起立性調節障害では交感神経過敏が認められます。すなわち起立という刺激により交感神経が過敏に反応し、心拍が異常に増加し、場合によっては心臓が無駄打ちして血圧が低下するのです。また交感神経が長期間緊張すると、副交感神経が低下していくことがあります。こうなると回復に相当な時間がかかります。そこで心臓と自律神経の両方のケアが必要となります。交感神経の緊張、副交感神経の低下にはSlow life(生活配分も食事と同様に腹八分にしてゆっくり)が大切です。最近起立性調節障害が増加してきているようです。多くの現代人は少なからず人生(心臓)を消耗させて生きている傾向があるのではないでしょうか?

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