名古屋市の認知症、動脈硬化、自律神経失調症、その他脳、神経に関する専門的クリニック

自律神経失調が多いゾ

 動悸、胸痛、発汗、肩こり、頭痛、血圧変動、手足のしびれ、フラツキめまい、耳鳴り、便通不良、疲労感、不眠…。自律神経失調(AD)に関連した諸症状です。これらの中で当院にみえる患者さんに多いのは、動悸、フラツキ、頭痛です。自律神経失調では一般的に交感神経(戦う神経)が副交感神経(休む神経)より強くなり内臓が緊張状態にあるのです。交感神経が強くなると、心臓の拍動は多くなり(動悸)、立っただけで運動しているくらい心拍が多くなり、フラツキ、疲労感が自覚されます。ひどい時は、心臓が空打ちして、起立時に血圧低下が起き、失神する場合もあります。

 脳や肩の血管ではどうなるでしょう? 血管は交感神経が強くなると収縮します。脳の血管がいつも収縮していると、慢性的にふらつき、収縮していた血管が急に拡張した時、血管の周りの痛みの物質が飛び散り、片頭痛が起きるのです。肩の血管が慢性的に収縮していると、血流が悪くなり、肩こりが起こります。片頭痛の人に肩こりが多いのは、脳も肩も血管収縮が起こっているからです。

 自律神経失調はあまりに便利すぎる都会生活が誘因となります。少しの距離でも歩かず車に乗り、時間を無駄にすることを嫌う余裕のない生活が自律神経失調を起こします。自律神経は体内の臓器の間に巡らされた無数の電線のようなものです。当クリニックでは電線の状態を科学的に検査し、治療していますが、自律神経失調にはまず生活改善が第一であることをお忘れなく。

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