神経内科 渡辺クリニック

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『自律神経失調症を知ろう』

 これまでも述べてきましたが、自律神経失調症は精神(心)の病気ではなく、内臓の病気の引き金になるのです。自律神経を上手くコントロールすることで色々な病気を遠ざけることが出来ます。

 自律神経を語る上で最近思うことは、年代によって自律神経失調症の形が異なるということです。学童から青年期においては、"朝起きられない"、"ふらつく"、"元気が出ない"などという訴えの患者が多く受診されます。起き上がると以上のような症状に襲われるのです。これらの自律神経失調症には「起立性調節障害」という診断がおりることもあります。場合によっては不登校、通勤困難という事態を招きます。このような"怠け者"と烙印を押された若者の中には自律神経失調症が潜むことがあるのです。

 働き盛りのサラリーマンを襲うのが過労死という危険です。これも自律神経失調症が密接に関与しています。自律神経は内臓を円滑に動かす神経なので、これが失調すれば内臓がエンストすることもあるのです。したがって過労死とは、"ストレスが自律神経失調症を介して内臓疾患を起こし、死に至らしめた結末"と捉えることが出来ます。

自律神経失調症を知ろう
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 中年以降の死因は大きく分けて、癌と動脈硬化(心臓、脳)の二つに絞ることが出来ます。これらの発症にも自律神経失調症が大きく関与しています。交感神経の緊張が続くと、活性酸素という体内のサビが増えます。活性酸素が内臓に溜まることで癌が、血管に溜まることで動脈硬化が引き起こされます。副交感神経が低下すると、免疫力が落ち、活性酸素などのゴミを体外へ排出する機能が弱ります。癌や動脈硬化をはね返す力が落ちていくのです。

 そして老年以降に待っているのが認知症です。認知症の多くがアルツハイマー病で、これも脳内にアミロイドや活性酸素といった不要なゴミが溜まっていく病気です。自律神経失調症がこの悪循環を助長するのです。

 以上のように自律神経失調症は、すべての年代にわたり我々を苦しめるわけで、それを少しでも救うのが私の役目だと思っています。南山堂より
『自律神経失調症を知ろう』という本を出しました。皆さんの参考になるよう願っています。

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