名古屋市の認知症、動脈硬化、自律神経失調症、その他脳、神経に関する専門的クリニック

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老年期の自律神経失調症で
認知症に近づく

自律神経失調症は、若い頃から我々を襲うことがあります。自律神経は内臓を適切に動かす末梢神経(電線)なので、自律神経がまだ十分に成長していない時期は、内臓が疲れてしまい内臓病を起こすこともあります。老年期に差しかかると、内臓自体が老化してくるので、自律神経失調症があれば余計に内臓は弱ってしまいます。

自律神経失調症の原因はストレスです。老年期のストレスは脳にもダメージを与えます。老年期の神経細胞は壊れやすく、ストレスが加わるとどんどん死んでいってしまいます。ストレスが自律神経失調症を起こすと、さらに神経細胞死は進んでしまいます。副交感神経が低下すると、アルツハイマー病の元になるアミロイドを脳の外に吐き出せなくなるからです。アミロイドは弱った神経細胞を攻撃します。また交感神経が強くなると活性酸素が生まれて、神経細胞がサビていってしまいます。

ストレス→自律神経失調→アミロイドが吐き出せなくなる/活性酸素が生まれる→神経細胞減少

ストレス→自律神経失調→アミロイドが吐き出せなくなる/活性酸素が生まれる→神経細胞減少

老年期のストレス、自律神経失調症で脳の神経細胞はどんどん死んでいくということを自覚してください。ストレスの程度は自律神経機能検査で大体見当がつきます。自律神経は心拍の動きで計測できます。自律神経失調症が起こっているなら、自律神経を整えることが認知症予防の有力な対応法であるといえます。

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