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認知症のケアについて

"" 昨年、「認知症ケアシステム」委員会という医師会の取り組みに参加し、認知症を色々な角度から考える機会を持ちました。現在、我が国には180万人の認知症患者がいると言われますが、2030年頃には300万人にも達すると推定されています。爆発的に増加して行く認知症患者を現体制ではフォローしきれなくなる時期がまもなくやって来るはずです。「認知症ケアシステム」は、この危機感を打開するため発足した委員会だといえます。私なりに、「認知症ケアシステム」の目指すところを要約すると、以下の2点になると思います。

  1. 認知症の早期発見
    認知症の治療や訓練は、初期において最も効果を発揮します。そのためには、患者自身が認知症に関する認識を持つこと以外に、かかりつけ医が早期発見の努力を怠らないことが必要です。そして疑いがあれば、迅速に専門医療機関へ紹介し、診断、治療を開始しなければなりません。
  2. 医療機関と福祉機関の密接な連携 認知症には医学だけでなく、社会学が必要です。従って、かかりつけ医は介護機関や社会福祉機関とネットワークを持たねばなりません。認知症の治療の開始と同時くらいに、福祉機関と連絡を取り合う努力をすべきと考えます。各機関が別々に業務をこなしていては、急増する認知症患者に対応出来ません。

 「認知症ケアシステム」は、今年おそらく本格的に始動することと思いますが、渡辺クリニックも何らかの形でこれに携わりたいと考えています。

 昨年、非常に印象に残った勉強会を挙げますと、大野竜三先生(愛知県がんセンター名誉総長)の「終末医療のリビング・ウィル」があります。リビング・ウィルとは、元気なうちに延命医療を拒否する意思を表明しておくことです。私は、認知症こそ特にリビング・ウィルが必要であると思いました。認知症が進行したら、自分の身の振り方を判断できなくなります。認知症の末期には、寝たきりになり、口から食べられなくなる場合も少なくありません。それでも延命を希望するかどうか、考えておく必要があるかもしれません。渡辺クリニックでも認知症におけるリビング・ウィルを作ってみました。関心のある方はお尋ね下さい。

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