名古屋市の認知症、動脈硬化、自律神経失調症、その他脳、神経に関する専門的クリニック

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認知症患者の子供、OD患者の親の顔

渡辺クリニックには認知症の高齢者、起立性調節障害(OD)による不登校の子供が多く受診します。それぞれに付き添いの家族が同伴する場合が多く、その家族の顔が気になることがよくあります。

まず認知症。そもそも脳の神経細胞は一日に10万個ずつ減っていきますから、認知機能が良くなるわけはありません。ところが患者さんの中にはテストすると1年前より良い点が取れる方もみられます。これは脳トレなどの努力で、残った神経細胞が放つ神経ホルモンが前より増えたからだと思われます。「努力する認知症患者」を目指してください。例えテストは低下したとしても、ニコニコと努力する姿を見せれば、周りの人も応援したくなるはずです。ところが認知症患者さんの家族(子供さん)の中には、患者さんの物忘れを毎回訴える方がみえます。ちょっと怖い顔で。認知症とは子供に還っていく病気です。子供が親に厳しく叱られたら、どうなるでしょう?ひねくれて同じような怖い顔になってしまいます。「可愛い認知症」には程遠くなってしまいます。

次にOD。患者さんは朝起きると脈拍が異常に上がったり、血圧が下がって学校に行けないようになります。それをフォローする家族(特にお母さん)がハラハラ、イライラするのも分かりますが、厳しい顔つきで子供を睨む方もおられます。ODは心身の成長過程の歪みで発症するので、ちゃんとした生活をしていると自然に治っていくものです。この時期の子供の心身はとてもデリケートで、子供に睨まれて余計にボケていく認知症の患者さんと同じように、親の厳しい視線が不安や自信喪失を呼び、病気を悪化させることもあると思います。

患者さんの家族の態度や表情が大きく病気の行方を左右する場合もあることを忘れないで下さい。家族の笑顔が患者さんにとって、何よりの良薬になるのです。

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また私達スタッフ一同も、患者さんに安心を与えられるよう笑顔で皆さんと接していくことに努めます!

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