名古屋市の認知症、動脈硬化、自律神経失調症、その他脳、神経に関する専門的クリニック

11

認知症の予防

"" 認知症に対する訓練には、一に歩行、二に日記、三に趣味の続行が良いと思っています。いずれも日常生活に即した行為で、特別な訓練という訳ではありません。継続は力なのです。これを前提として、認知症の予防、訓練について、渡辺クリニックの指導方針について、述べたいと思います。

 当クリニックでは、独自の認知機能検査を行っています。目的は、認知機能を多角的に分けて検査することにより、個々の症例での得意、不得意の分野を明確にし、認知症早期診断ばかりか、適切な訓練方法を指導することです。認知症の予防または認知症初期には不得意の分野を補強し、認知症が進行したら得意分野だけでも温存することを訓練の目標にするのが原則です。

 当クリニックでは認知機能として、記憶力、注意力・集中力、高次機能(左脳)、高次機能(右脳)、実行力に分けて検査しております。各々の認知機能の低下に対する適切な訓練法を以下に示します。

記憶力 ⇒日記
注意力・集中力 ⇒料理、整理整頓、趣味などに没頭
高次機能(左脳) ⇒読み・書き・計算、日記に新聞記事をまとめる
高次機能(右脳) ⇒絵画、工作
実行力 ⇒毎日計画を立てる、運動や旅行

 まず自分の弱点を知り、これを立て直そうとする意欲が大切です。アドバイスに耳を傾けないのは認知症の始まりかもしれません。誰でも弱点を指摘されるのは嫌なものです。しかしこれを克服することが認知症の予防に重要です。そのためには、自信のない人ほど認知機能検査を受けてみることをお薦めします。無料で検査します。

関連する今月の話題